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夏になるとラタトゥイユを作りたくなる

·49 words·1 min
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夏になると、決まってラタトゥイユが作りたくなる。理由らしい理由はあまり なくて、たぶん八百屋やスーパーの棚に、なす・ズッキーニ・パプリカ・トマト が一斉に並び始めるのを見ると、体のどこかのスイッチが入るんだと思う。 「あ、この時期が来たな」という感覚に近い。

Figure 1: 切り分けた夏野菜。色だけで、もう気分が上がる

手順というほどのものでもない
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作り方自体は、そんなに難しいものではない。

なすを1cm角くらいに切って、塩を振ってしばらく置く。水分と一緒に軽い アクが抜けていくのを待つあいだに、ズッキーニ、パプリカ(赤と黄色、 できれば両方)、玉ねぎ、にんにくを刻んでおく。トマトは湯むきして ざく切りにするか、面倒な日は缶詰のホールトマトで済ませる。正直、味の 差はそこまで大きくない。

鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で香りを出し、玉ねぎがしんなり するまで炒める。そこからは野菜ごとに火の通り方が全然違うので、なす→ ズッキーニ→パプリカの順に、時間差をつけて加えていく。全部を同時に 放り込むと、なすだけくたくたになって、パプリカはまだ生っぽい、という 残念な仕上がりになりがちなので、ここだけは面倒でも守るようにしている。

トマトを加えたら、あとは弱火でことこと。塩、こしょう、あればエルブ・ ド・プロヴァンスを少し。蓋を少しずらして、水分を飛ばしながら30分ほど。

Figure 2: 弱火でことこと煮込んでいる途中

冷やして食べる、翌日の方が美味しい問題
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ラタトゥイユのいいところは、作ったその日よりも、一晩置いた翌日の方が 確実に美味しくなることだと思う。野菜から出た水分と調味料が、冷蔵庫の 中でゆっくり馴染んでいく。だから週末にまとめて多めに作って、平日の 昼にレンジで軽く温めたり、逆にキンキンに冷やしてそのまま食べたりする。

夏の暑い盛りに、冷たいラタトゥイユを白ワインと一緒に出されると、それ だけで「今日はもう他に何もしなくていい」という気分になる。冷製パスタの ソース代わりにしても良いし、卵を落として軽く煮込めばシャクシュカ寄りの 一皿にもなる。応用が利くところも、夏に何度も作ってしまう理由の一つ かもしれない。

Figure 3: 冷やして翌日食べる一皿

何を作っているのか、というより
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料理をしている時間そのものが、実はいちばんの目的なんじゃないかと最近 思う。野菜を切って、火にかけて、匂いが変わっていくのを眺めているだけの 時間。仕事のことも、読みかけのコードのことも、その間はきれいに頭から 抜けている。

ラタトゥイユは特に、手が込んでいるように見えて実際はそこまで難しくない 料理なので、「ちゃんとしたものを作った」という満足感と、「そんなに 頑張ってない」という気楽さを、両方いっぺんに味わえるところが気に入って いる。今年の夏も、たぶん何度か作ることになる。

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