間質性肺炎について調べる機会があったので、一般的な知識と合わせて自分の検査結果もメモしておく。もちろん最終的な判断は主治医のものであり、以下はあくまで自分用の整理である。
まず一般的な知識としてAIにまとめてもらった内容が以下。
Details
間質性肺炎(interstitial lung disease: ILD)は、**肺胞(酸素と二酸化炭素を交換する小さな袋)の壁や、その周囲の「間質」**に炎症や線維化(硬くなる変化)が起こる疾患群の総称である。単一の病気ではなく、200種類以上の疾患が含まれる。
主な症状#
初期は症状が軽いこともあるが、次のような症状が代表的である。
- 労作時の息切れ(階段や坂道で息苦しい)
- 空咳(痰の少ない咳)
- 疲れやすい
- 進行すると安静時でも息苦しい
身体所見として、医師が聴診すると「捻髪音(Velcroラ音)」と呼ばれる、マジックテープを剥がすような細かい音が聞こえることがある。
原因#
原因はさまざまで、大きく以下に分類される。
1. 特発性(原因不明)#
最も代表的なのが**特発性肺線維症(IPF)**である。
- 主に60歳以上に多い
- 徐々に肺が硬くなる
- 進行性で予後に影響することがある
2. 膠原病に伴うもの#
以下の疾患に合併する。
- 関節リウマチ
- 全身性強皮症
- 多発性筋炎・皮膚筋炎
- シェーグレン症候群
3. 環境・職業曝露#
- アスベスト
- 鳥(鳥飼病)
- カビ
- 有機粉塵
これらは過敏性肺炎などの原因になる。
4. 薬剤性#
比較的よく知られる原因薬剤には
- アミオダロン
- ブレオマイシン
- メトトレキサート
- 一部の抗がん剤
- 一部の免疫チェックポイント阻害薬
などがある。
検査#
診断では複数の検査を組み合わせる。
胸部CT(特に高分解能CT:HRCT)#
最も重要な検査である。
特徴的な所見として
- すりガラス影
- 網状影
- 蜂巣肺(Honeycomb lung)
などを評価する。
肺機能検査#
肺が硬くなるため
- 肺活量(VC)
- 努力肺活量(FVC)
が低下する。
血液検査#
補助診断として
- KL-6
- SP-D
- SP-A
などの間質性肺炎マーカーが測定される。
その他#
- 気管支鏡検査
- 肺生検(必要時)
治療#
原因によって異なる。
炎症が主体の場合#
- 副腎皮質ステロイド
- 免疫抑制薬
線維化が主体の場合#
抗線維化薬が用いられる。
- ニンテダニブ
- ピルフェニドン
その他#
- 在宅酸素療法
- 呼吸リハビリテーション
- 禁煙
- ワクチン接種(インフルエンザ・肺炎球菌など)
急性増悪#
間質性肺炎では、突然呼吸状態が悪化する急性増悪が起こることがある。
症状は
- 急な息切れ
- 酸素飽和度の低下
- CTで新たなすりガラス影
などで、重篤になる場合がある。
予後#
予後は疾患の種類によって大きく異なる。
- 薬剤性や過敏性肺炎では、原因を除去することで改善する場合がある。
- 特発性肺線維症(IPF)は進行性であり、抗線維化薬により進行速度を抑えることが期待されるが、完全に治すことは現時点では困難である。
- 膠原病関連間質性肺疾患は、原因疾患や病型によって経過が異なる。
受診の目安#
次のような症状がある場合は、呼吸器内科の受診が勧められる。
- 数週間以上続く乾いた咳
- 階段や坂道で以前より息切れしやすくなった
- 健康診断で胸部X線異常を指摘された
- 胸部CTで「間質影」「肺線維化」「すりガラス影」などを指摘された
一方で、**急激な息苦しさ、安静時でも呼吸困難がある、唇や指先が紫色になる(チアノーゼ)**といった症状がある場合は、急性増悪や重い呼吸不全の可能性もあるため、速やかな医療機関の受診が必要である。
信頼できる参考資料#
- 日本呼吸器学会『特発性間質性肺炎診断と治療の手引き』
- 日本呼吸器学会『間質性肺炎診療ガイドライン』
- American Thoracic Society・European Respiratory Societyによる国際診療ガイドライン(Idiopathic Pulmonary Fibrosis, Progressive Pulmonary Fibrosis)
- 厚生労働省 難病情報センター「特発性間質性肺炎」
自分の場合#
もともとは肺がんの検査を受けている中で、間質性肺炎の併発が分かった。血液検査と胸部CTの結果をここに記録しておく(個人が特定される情報は伏せてある)。
血液検査(基準値外の項目のみ抜粋)
| 検査項目 | 結果 | 基準範囲 | 判定 |
|---|---|---|---|
| KL-6(間質性肺炎マーカー) | 482 U/mL | 0〜499.9 | 基準範囲内(上限に近い) |
| CRP | 0.220 mg/dL | 0〜0.14 | H(上昇) |
| 総ビリルビン | 1.58 mg/dL | 0.4〜1.5 | H(わずかに超過) |
| 血小板数 | 134 ×10^3/μL | 158〜348 | L(やや低値) |
| アルブミン | 4.0 g/dL | 4.1〜5.1 | L(わずかに低値) |
| 抗CCP抗体 | 0.6 U/mL | 0〜4.5未満 | 陰性域 |
胸部CTは約2ヶ月間隔(5月・8月)で撮影しており、右肺野に淡い陰影が指摘されている状態。

肺がんの検査の過程で、間質性肺炎の併発の可能性が分かったという経緯である。すりガラス影か線維化かといった読影の詳細、また肺がんそのものについての所見は専門的な判断が必要なため、ここでは踏み込まない。
現時点で確定している方針としては、 8月末にしこりの摘出手術 を内視鏡(胸腔鏡)下で行う予定である。具体的な術式についてはまだ確認していない。分かったことがあれば、また追記していきたい。



